2020年10月4日（日）の「2020 AKS療法®プロセスセミナー」に続いて、翌日の10月5日（月）は「2020 AKS療法®アドバンスセミナー」の第５回が大阪会場にて開催されました。
私は今回もアシスタントとして参加させていただきました。

当然のことながら、コロナウイルス感染防止対策として以下のことを徹底いたしました。
まず事前に、下記の自覚が有る方の出席見合わせのお願いをさせて頂きました。

　①当日熱が３７.５℃以上ある方
　②身体に倦怠感など風邪の症状などがある方
　③著しい咳やくしゃみの症状がある方
　④明らかに体調不良と見受けられる方

 そして会場に入る際には検温と、手指のアルコール消毒、全員マスクの着用のお願いを徹底しました。
入口のドアも窓も開け放して換気を行いながらのセミナーになりました。

第５回のアドバンスセミナーは「呼吸障害に対するAKS療法®の展開」という内容で行われました。

普段、呼吸は意識して行うものではありません。
しかしその呼吸を詳しく調べることで、色々なことを知ることができます。

今回のセミナーの意義として以下のものがあります。
①呼吸をひと目見ただけで、患者様にどんな問題があるか想像できる
②とても重要な問題点を簡易的な評価で抽出できる
③簡単かつ継続できるトレーニングを、短いセッションで説明することができる
④トレーニング効果を実感して頂くことが出来る

浅い呼吸がもたらす機能障害として、
①不定愁訴
②姿勢障害
③美容障害
があります。

①の不定愁訴とは、頭痛、便秘、代謝不良、肩や頚のコリがひどい、イライラ、欝様な気分…など「自覚を訴えるが、検査をしても原因が見つからない症状」の総称をいいます。
呼吸が浅くなることで自律神経のバランスが崩れ、上記のような症状が現れます。
②の姿勢障害とは、呼吸が浅くなることで胸郭（肋骨の膨らみ）が薄くなり背骨のＳ字カーブが無くなることで起こります。
Ｓ字カーブが無くなることで腰の負担が増え、腰痛がひどくなることもあります。
③の美容障害も、②と同様に胸郭の膨らみが無くなると女性らしいラインが低下します。
そして呼吸が浅くなるということは循環も悪くなるので、むくみや肌荒れの原因にもなります。
このように、呼吸が浅くなることで起こる弊害はたくさんあります。

その次は呼吸の評価方法の勉強です。
まずは呼吸数や脈拍、呼吸時の胸郭の動きを見ます。更に胸郭は上部、中部、下部と分けてみることで、どこの筋肉の緊張が高いかが分かってきます。
その他にも肩甲骨の位置のチェックや、背骨のカーブや全身姿勢のチェック方法も勉強しました

そして次は、その呼吸を正常化させるための筋肉（呼吸筋）の機能解剖を勉強です。
そしてその勉強した筋肉の働きを良くするための施術の勉強に進んでいきます。
呼吸筋がしっかり働くようになれば、呼吸数は減ってきます。
呼吸数が１分間あたり２～３回ほど減るだけでも、自律神経のバランスは整ってきます。これは不定愁訴にとても効果があります。
そして深い呼吸がしっかりできる様になると胸郭も動くようになるので、姿勢も良くなり女性でしたら美しい背中のラインを取り戻すことができます。

最後に自宅でのセルフトレーニングを学びましたが、それはとても簡単なものでした。
トレーニングというと辛いものと考えがちですが、とても簡単に出来てしかも終わった後は心身ともにとてもリラックスができます。

そのような流れでセミナーは終了しました。
今回の受講者の方々もとても楽しく、和気あいあいと学ばれていました。
その場に居られたことが、私にとってもとても嬉しいことでした。

そして私もアドバンスセミナーに参加させていただいたことで、しっかりと復習できました。受講者の方のアシストをする立場でしたが、私も理解が深くなり今後の施術にとても活かせそうです。