お悩み相談室
椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症

物を持って痛めた時など原因がはっきりしている時は、患部を冷やして安静にしたほうが良いのですが、急激な痛みが和らいできたら少しづつ運動を開始してください。

運動と言っても特別なことをする必要はありません。自転車で買い物に出かけたり、公園をウオーキングしたり、エスカレーターなどは使わず階段を使ったり、など積極的に身体を動かすようにしましょう。

血流促進による痛みの緩和と、筋肉に刺激を入れることで働きが良くなります。
さらに軽い運動をすることで気分が優れ、痛みを忘れる効果も期待できますね。

激しい痛みを感じた場合は運動を中止しなければいけませんが、軽い痛みや違和感程度であれば継続してください。

運動と並行してストレッチも行ってください。ストレッチも狙いを定めて行うと効果的です。
体幹の前後屈をして、前屈で痛みが出るのか、後屈で痛みが出るのかを探します。

〈前屈で痛みが出たときは〉＝椎間板ヘルニア系

身体の後ろ側の筋肉を重点的にストレッチしてください。
外旋6筋、大殿筋、腹直筋などを伸ばすと効果的でしょう。

〈後屈で痛みが出たときは〉＝脊柱管狭窄症系

身体の前側の筋肉を重点的にストレッチしてください。
腸腰筋、大腿四頭筋、大腿筋膜張筋などを伸ばすと効果的でしょう。

《注意点》

ストレッチは硬くなった筋肉を緩めるために行います。
必ず「気持ちいいくらいの強さ」で行ってください。

ストレッチを継続的に行っていると身体の柔軟性が出てきます。
もっと柔軟性を出したいとつい力いっぱいストレッチを行いがちですが、それは筋肉にとって大きな負担になります。
筋肉を柔らかくするはずのストレッチが、逆に痛めつけている人は非常にたくさんみえます。

• 歩くと痛い
• 寝返りが打てない
• ベッドから起き上がることができない
• 座った姿勢から立ち上がれない

こんな症状の場合、背骨と肋骨（肋椎関節）の動きの悪さが原因になっています。

関節の動きの悪さはストレッチでは治りません。肋椎関節の動きを正常化させる「AKSセルフ施術」を右の画像を参照にして行ってください。

〈検査〉

仰向けに寝て、膝を立てゆっくり左右に倒します。

例えば右の画像のように膝が左に倒れない（倒すと痛い）場合は、右の肋椎関節にアプローチをします。

〈AKSセルフ施術〉

左手で背中側を、右手でお腹側を包むように押さえ、軽く下に引き下げます。

そのまま、立てた膝を2～3回左に倒します。

膝は痛みの出ない範囲で倒してください。