脊柱管狭窄症

背骨（脊椎）には椎孔（ついこう）と呼ばれる穴が空いており、それが上下に連なることで脊柱管と呼ばれるトンネルを作ります。
その脊柱管の中を「脊髄（神経の束）」が通ります。

加齢や長年に渡る労働などにより

• 背骨の変形
• すべり症
• 靭帯の肥厚
• 側湾症

などが原因となり、脊柱管の中が狭くなります。

間欠性跛行（かんけつせいはこう）と呼ばれる歩行が最大の特徴です。

数分歩くと痛みやシビレで歩けなくなり、座ったり前かがみで休憩すると楽になり、また歩けるようになります。

前かがみ姿勢は問題ないので、自転車に乗ることは問題なくできます。
スーパーマーケットではカートに寄り掛かると痛みが出ないので、長い時間歩くことができます。

もちろん症状は間欠性跛行だけではなく、真っ直ぐ立っていても痛みが増してきます。
寝るときは仰向けがしにくい人もいます。

先程も書いたように、背骨の変形・すべり症・靭帯の肥厚・側湾症があることにより脊髄（背骨の中を通る神経の束）が圧迫され、血流が低下することで症状が出現するといわれています。

• 歩きはじめから痛い
• 寝返りが打てない
• ベッドから立ち上がれない
• 座っていても痛い

このような症状は脊柱管狭窄症でなくても起こります。

他に原因が潜んでいる可能性がありますので、そんな症状でお悩みなら諦めないでください！

上記のような症状は脊柱管狭窄症ではない可能性もありますので、然るべき処置をすることで改善に向かいます。

神経を圧迫している骨や靭帯などを部分的に切り取り、神経の通り道を広げる「除圧術」や、除圧をした後ボルトなどで固定する「脊椎固定術」があります。
手術をすることで脊柱管内の圧迫が減ったり、圧力がかからなくなれば症状は無くなり脊柱管狭窄症は治ります。

しかし手術をした後にも症状が残る場合、他に原因があることも考えられます。

手術をしなくても、薬や神経ブロック注射なども効果がない場合、やはりその他の原因を考える必要があります。