全身の骨の連結 - 脊柱および頭蓋の連結

椎間円板（ついかんえんばん）

上下に並ぶ椎骨の椎体と椎体の間にあり、それらを連結させる。
第2頚椎（第2頚椎から第3頚椎）から仙骨（第5腰椎と仙骨の間）まで存在する。
椎体の形状に一致した線維軟骨からできており、脊柱に加わる衝撃に対してクッションの役割を果たす。
アンパンのような構造で、外側の皮の部分を「線維輪（せんいりん）」、内側のあんこの部分を「髄核（ずいかく）」と呼ぶ。

線維輪（せんいりん）
髄核の外周を輪状の層板で包む。
各層で走行が一定になっており、層ごとに走行が交差している。

髄核（ずいかく）
70～80％の水分を含むゼリー状の柔らかい組織。
※髄核が線維輪から飛び出し、神経を圧迫することで「椎間板ヘルニア」が起こります。

横突間靭帯（おうとつかんじんたい）

上下の椎骨の横突起間に張る靭帯

棘間靭帯（きょくかんじんたい）

上下の椎骨の棘突起間に張る靭帯

全椎骨を通じての連結

前縦靭帯（ぜんじゅうじんたい）
後縦靭帯（こうじゅうじんたい）
項靭帯（こうじんたい）
棘上靭帯（きょくじょうじんたい）

※ 項靭帯から棘上靭帯に続く

環椎後頭関節（かんついこうとうかんせつ）
正中環軸関節（せいちゅうかんじくかんせつ）
外側環軸関節（がいそくかんじくかんせつ）

環椎後頭関節（かんついこうとうかんせつ）

環椎（第1頚椎）の上関節窩と後頭骨の後頭顆との間にできる関節

前環椎後頭膜（ぜんかんついこうとうまく）
環椎の前弓と、大後頭孔前縁との間に張る

後環椎後頭膜（こうかんついこうとうまく）
環椎の前弓と、大後頭孔後縁との間に張る。黄色靭帯のつづき

正中環軸関節（せいちゅうかんじくかんせつ） 

環椎（第1頚椎）の歯突起窩および環椎横靭帯と、軸椎（第2頚椎）の歯突起の前関節面にできる関節
軸椎の歯突起のまわりに頭蓋を回転させる車軸関節

翼状靭帯（よくじょうじんたい）
軸椎の歯突起の両側から起こり、上外側方に向かい後頭顆の内側にいたり翼状をなす。
頭部回旋運動を制限する

歯尖靭帯（しせんじんたい）
歯突起尖から上方に進み、大後頭孔の前縁につく

環椎十字靭帯（かんついじゅうじじんたい）

歯突起の後面にあって十字形をなす靭帯の総称

　環椎横靭帯（かんついおうじんたい）
横にある幅の広い部分。
左右の環椎の外側塊の間に張り、その前面には軸椎の歯突起に対する硝子軟骨性の関節面がある

　縦束（じゅうそく）
上下に向かう幅の狭い部分。
上行部は環椎横靭帯の中央から出て上方に向かい大後頭孔の前縁にいたり、下孔部はこれより下方に向かい軸椎体の後面にいたる