〒451-0051 愛知県名古屋市西区則武新町1丁目1-10 高瀬ビル502号
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定休日 | 日曜・土曜午後 |
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前腕部の筋(屈筋群)
前腕の筋は上腕骨または前腕の骨から起こり、手の骨に付着し、手首または指を動かします。
前腕の筋は「屈筋群(くっきんぐん)」と「伸筋群(しんきんぐん)※後述」に分けられます。
屈筋はさらに「浅層(せんそう)」と「深層(しんそう)」に分けることも出来ます。
浅層(せんそう)
円回内筋(えんかいないきん)
撓側手根屈筋(とうそくしゅこんくっきん)
長掌筋(ちょうしょうきん)
浅指屈筋(せんしくっきん)
尺側手根屈筋(しゃくそくしゅこんくっきん)」
深層(しんそう)
深指屈筋(しんしくっきん)
長母指屈筋(ちょうぼしくっきん)
方形回内筋(ほうけいかいないきん)」
前腕の筋は全体が筋膜に包まれています。手首の部分では特に厚くなっており手掌側では「屈筋支帯(くっきんしたい)」、手背側では「伸筋支帯(しんきんしたい)」と呼ばれる靭帯となります。
屈筋支帯は舟状骨、大菱形骨と豆状骨、有鈎骨の間に張り、そこはトンネルになっています。それを「手根管(しゅこんかん)」と呼び、腱や神経(正中神経)が走ります。手根管内の腱鞘が炎症などで腫脹すると、神経が圧迫されて障害を生じることがあります。(手根管症候群)
円回内筋(えんかいないきん)
起始:[上腕頭]上腕骨の内側上顆および内側上腕筋間中隔
[尺骨頭]尺骨の鈎状突起。両頭は合して下方へ走る
停止:橈骨の前面および外側面(回内筋粗面)
作用:前腕を回内し、肘関節を屈する
神経:正中神経
円回内筋は2頭筋で、上腕骨と尺骨に起始を持ちます。その間を正中神経が通過します。
撓側手根屈筋(とうそくしゅこんくっきん)
起始:上腕骨の内側上顆、前腕筋膜から起こり、斜めに下橈側方に向かう
停止:前腕中央部のやや下方で他の筋から離れ、大菱形筋と放線上手根靭帯とによって出来た管を通って、第2、第3中手骨底の掌側につく
作用:手根をまげ、前腕を回内する
神経:正中神経
早口言葉のようなこの筋は、他にも同じような名前を持つ筋があります。
「撓側」とは「橈骨側」で、「手根」は「手根骨または手根部」、「屈筋」は「屈曲筋」のことですので、意外と理解しやすい名前が付けられています。
この筋は「浅指屈筋(せんしくっきん)※後述」や「深指屈筋(しんしくっきん)※後述」と違い、停止は第2、第3指のみになります。
長掌筋(ちょうしょうきん)
起始:上腕骨の内側上顆、前腕筋膜から起こり、撓側手根屈筋の尺側にそって下る
停止:手掌腱膜
作用:手掌腱膜を緊張させ手を曲げる
神経:正中神経
長掌筋は必要のない筋と言われています。
手首の屈曲に関わる筋ですが、撓側手根屈筋と尺側手根屈筋も手首の屈曲に参加します。長掌筋はその力が弱く役に立っていません。
長掌筋は生まれつきない人も数%いるとされておりますが、ほとんど影響がないようです。
しかし他の腱が損傷したとき、その移植に使われることもあります。
長掌筋だけが手根管を通らず、屈筋支帯の上を通過します。
尺側手根屈筋(しゃくそくしゅこんくっきん)
起始:[上腕頭]上腕骨の内側上顆
[尺骨頭]肘頭、前腕筋膜、尺骨中部までの後縁。両頭は合して、長掌筋の尺側に沿い、前腕前面の最内側を下り、前腕の半ばごろから細い腱となる
停止:豆状骨、さらに有鈎骨および第5中手骨底
作用:手根をまげ、同時に手を(尺側に)内転する
神経:尺骨神経
前腕の最も内側を通ります。この筋も上腕骨と尺骨に起始を持ちます。
起始:[上腕尺骨頭]上腕骨の内側上顆、尺骨粗面の内側
[橈骨頭]橈骨の上方前面。2頭は合して幅の広い筋膜を作り、撓側手根屈筋および長掌筋の下を下行して4本の腱に分かれ、上・下の2束となる
停止:上束は第3、第4指にゆく腱となり、下束は第2、第5指にいく腱となる。4腱はいずれも屈筋支帯の下にある手根管を通って手掌に行く。各腱は基節骨の拳面で深指屈筋の腱に貫かれ、2脚に分かれて中節骨底の拳面につく。このとき、腱束の一部は交叉して腱交叉をつくる
作用:第2~第5指の中節を屈する
神経:正中神経
浅指屈筋の起始は「上腕尺骨頭」と「橈骨頭」になります。上腕尺骨頭は上腕骨内側上顆と尺骨粗面から起こります。
幅広い筋腹は4つの腱に分かれ、第2~第5指の中節骨底に付着します。
腱は付着する直前で二股に分かれ、その下を深指屈筋腱が通過します。
長母指屈筋(ちょうぼしくっきん)
起始:回外筋付着部の下方で、橈骨の前面および前腕骨間膜から起こり、半羽状筋の形をなして腱に移り、深指屈筋の橈側に沿って下る。
停止:付着腱は手根管をへて手掌に現れ、母指末節骨の底につく
作用:母指末節を屈する
神経:正中神経の前(前腕)骨間神経
ここのカテゴリーの中で唯一母指に付着し、母指末節骨の屈曲を行います。
方形回内筋(ほうけいかいないきん)
起始:尺骨の下方1/4の前面から起こり、撓側に向かって横走する
停止:橈骨下部の前面につく。下橈尺関節を被う
作用:前腕を、尺側方に回旋する
神経:正中神経の前(前腕)骨間神経
方形回内筋は上腕骨と手根骨または手の骨に付着しません。
通常の回内で働き、強い回内には円回内筋が働きます。
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「菊ノ尾通二丁目」下車1分
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