2020年8月16日(日)は「2020 AKS療法®プロセスセミナー(第3回)」が大阪会場で行われました。
今回も私はインストラクターとしてお手伝いをさせて頂きました。
当然のことながら、コロナウイルス感染防止対策として以下のことを徹底いたしました。
まず事前に下記の自覚の有る方の出席見合わせのお願いをさせて頂きました。
①当日熱が37.5℃以上ある方
②身体に倦怠感など風邪の症状などがある方
③著しい咳やくしゃみの症状がある方
④明らかに体調不良と見受けられる方
そして会場に入る際には検温と、手指のアルコール消毒、全員マスクの着用を徹底しました。
希望者にはゴム手袋の配布もいたしております。入口のドアと窓は全部開け放して、十分な換気を行いながらのセミナーになりました。
第1回は「仙腸関節に対するAKS療法®」でした。
第2回の「肋椎関節に対するAKS療法®」を勉強しました。
第3回の今回は「仙腸関節に対する特殊なAKS療法®」などを学びました。これらは関節の問題に対して行う「関節包内リリース」という技術になります。
今回のセミナーでは1つか気になった点がありました。
それは初回で勉強した「仙腸関節に対する関節包内リリース」の復習をした時に、基本の形から外れ我流になっている受講者がいた事です。
ベッドに体重を預け、手の力を最大限に抜くことで手先の操作にならず優しく正確な施術ができます。その受講者は手先ばかりに意識が集中しており、全体のバランスを崩している状態でした。
しかしながらそれは、その技術をやり込んでいるから起きていることだと感じました。毎日一生懸命やり込んでいく中で、少しのズレが大きくなっていったようでした。
そこを修正させていただくととてもきれいな姿勢で行えるようになっていただけました。
始めのうちは、ある程度自己流になってしまうのは仕方のない事だと思います。それをリアルセミナーで修正することで、基本に忠実な再現性の高い技術が身につくと思います。
もともと関節の問題に対しての「関節包内リリース」は、ほぼお客さまには刺激感の無い技術ですが今回学んだ「極弱の関節包内リリース」は「触れているだけ」の刺激になります。何も説明をせずにこの刺激を受けられた方は、気功かと勘違いをされるほどの弱い刺激になります。
そんな極めて弱い刺激の技術になりますので、受講者の戸惑いは隠せない様子でした。これは基本の形をしっかり取れないことには出来ない技術です。第1回、第2回を身につけたことで学べる技術です。
そして受講者はとても苦労をされながらですが、しっかり身に付けておられました。
午後からは「頭蓋に対する関節包内リリース」を学びました。
これも午前中に勉強した「極弱の関節包内リリース」の頭蓋骨バージョンになります。ほぼ同じ刺激感の技術になりますので、お客さまには「施術を受けた感覚」のない力加減になります。
こちらは、午前の勉強が生きているので受講者はしっかり付いてこられました。
本講義が終わると、AKS療法®の二本柱のもう一つ手技である「筋細胞リリース」の概論の説明と簡単な実技がありました。この概論を行うことで第4回目からのセミナーがスムーズに行われます。
筋肉の緊張をほぐすと言うとマッサージを思い浮かべると思いますが、「筋細胞リリース」はマッサージでは取ることの出来ない筋肉の緊張を和らげることができます。
理論は少し難しいのですが、施術方法はとても簡単です。この筋細胞リリースを使いこなすことが出来るようになれば、今まで改善できなかった症状にも自身を持って対応が出来るようになります。
筋細胞リリース概論の説明ではすこし混乱していた受講者も、実技になると徐々に理解が深まり次回以降の講義も楽しみになっていきました。