きちんとしたストレッチをすれば、腰の痛みや肩の痛みがなくなると思っていませんか?
良かれと思って続けているストレッチが、実は腰痛の原因になっていることもあります。
正しく行い、腰痛を軽減させるストレッチについて解説していきます。
腰の痛みと一言で言っても、様々なものがあります。
まず一番大事なのは、自分の腰痛がどのタイプなのかを知ることです。
思い切りざっくり分けると、この2つのタイプになります。
太ももの前側やお腹のストレッチが効果的です。
身体の前側を中心に行ってください。
お尻や太ももの裏側のストレッチが効果的です。
身体の後側を中心に行ってください。
※腰の痛みが増す姿勢や、運動(動作)を覚えておくことは、施術を受けられる上でも非常に重要です。
よくある間違いがこれ。(最近は少なったような気もしますが…)
筋肉にはセンサーがあり、急激に伸ばされたり強く伸ばされたりすると、より緊張する作用があります。
これを伸張反射と呼びます。
これは筋肉が切れたり、必要以上に伸びすぎたりすることから守るためです。
スポーツの現場ではパートナーと行うストレッチもありますが、これは習熟したパートナーでないといけません。
「無理にでも強く行わないといけない」と思っているのなら、いっそのこと「効果が無いと思うくらいの強さ」で行うほうが良いですね。
スポーツの前後にはストレッチをする人は多いと思います。(スポーツの前しかストレッチをしない方もいますが、後のストレッチもとても大事です。)
スポーツや肉体労働をしなければ、そんなに負担がないのだから、必要ないだろうと考える方もいると思います。
しかしそれらだけが身体を痛めるわけではありません。
同じ姿勢や、同じ作業の繰り返しも身体には大きな負担になります。
「デスクワークだから問題ないだろう」と思われている方もいると思いますが、デスクワークでも腰痛の人は非常に多いのです。
時々、ストレッチと筋トレをごちゃまぜにしている人もいます。
・布団の上で寝転んで脚を上げ下げする
・500mlのペットボトルに水を入れて、上げ下げする
などを、ストレッチと共に行っている人もいるようです。これは筋トレですのでストレッチとは全く逆の目的です。
筋トレは非常に良いのですが、ストレッチとの区別をつけ、筋トレをしたあとにストレッチをする習慣を身に付けてくださいね。
これは非常に多い間違いです。
身体が柔らかければ、腰痛にならないわけではありません。
柔らかいか硬いかだけで判断すれば、柔らかいほうが良いかもしれません。
しかし柔らかければ全て良いわけではなく、身体が硬くてもなんの問題もない人もいます。
「身体が柔らかいのに、腰痛に悩んでいる人」もたくさんいます。
ストレッチの目的は「緊張している筋肉を緩めること」であり、「身体を柔らかくするもの」ではありません。
ストレッチを続けることにより、(結果的に)身体が柔らかくなるのは問題ありませんが、「身体を柔らかくするためのストレッチ」をしないようにしてください。
先程も書きましたが、
筋肉を強く伸ばしたり、勢いよく伸ばすと伸張反射が働きます。
これではせっかくのストレッチの意味が無いどころか、筋肉を痛めることもあります。
身体が冷えている状態ですと、筋肉は滑らかに動きません。
この状態でストレッチを行うと、筋肉を痛める原因になります。
ウオーキングなどの軽い運動かお風呂上がりなど、身体を温めてから行いましょう。
起床後すぐにストレッチをするよりも、仕事終わりやお風呂上がりがより効果的です。
ストレッチ効果を高めるために、一箇所のストレッチを長時間行う人もいます。
ストレッチは20~30秒行うのが効果的です。
長すぎるストレッチも筋肉を痛める原因になります。
むやみやたらにストレッチをすれば良いというわけではありません。
正しい方法で行うことが大切です。
しかし、まずは難しく考えずに、
「弱いくらいの軽めのストレッチ」
をするようにしてください。
ストレッチや腰痛でお悩みでしたら、些細なことでもお気軽にご相談ください。