頭部の筋
頭部の筋は「表情筋(ひょうじょうきん)」と「咀嚼筋(そしゃくきん)」に分けることが出来ます。
表情筋は顔面の骨から起こって皮膚に停止する皮筋(ひきん)です。
これらは全て顔面神経の支配を受けます。
咀嚼筋は顎関節の運動に携わり、咀嚼をします。
これらは全て三叉神経の第3枝である下顎神経が支配しています。
眼輪筋(がんりんきん)
起始:前頭骨、上顎および内側眼瞼靭帯、涙骨
停止:外側眼瞼縫線および上・下瞼板の内側
作用:眼瞼を閉じる
神経:顔面神経
眼輪筋は表情筋の1つでまぶたを閉じます。
※表情筋は喜怒哀楽を表し、言葉を話すために重要な筋肉群です。
咬筋(こうきん)
起始:頬骨弓
停止:咬筋粗面
作用:下顎骨の挙上
神経:下顎神経(三叉神経の第3枝)
咬筋は咀嚼筋(そしゃくきん)の1つです。
側頭筋(そくとうきん)
起始:側頭鱗
停止:筋突起
作用:下顎骨の挙上、後退
神経:下顎神経(三叉神経の第3枝)
側頭筋も咀嚼筋の1つです。
外側翼突筋(がいそくよくとつきん)
起始:蝶形骨翼状突起
停止:下顎頚
作用:下顎骨の前方移動
神経:下顎神経(三叉神経の第3枝)
外側翼突筋も咀嚼筋の1つです。
内側翼突筋(ないそくよくとつきん)
起始:蝶形骨翼状突起
停止:下顎角の内面
作用:下顎骨の挙上
神経:下顎神経(三叉神経の第3枝)
内側翼突筋も咀嚼筋の1つです。
外側翼突筋とともに口を閉じる働きをします。
これらの働きが弱くなると、開口傾向になります。