ギックリ腰など激しい腰痛を経験したことのある人の中には、その恐怖体験から身体を動かすことに慎重になる人もいます。

しかし、あまり身体を動かさないことが、より腰痛を悪化させているかもしれません。
その理由は、
- 運動不足による、筋肉の衰えによる腰痛の悪化
- 血流が悪くなることによる腰痛の悪化
- 柔軟性が低下することによる腰痛の悪化
などが考えられます。
そして同じ姿勢を長時間続けることも、筋肉の働きを悪くしていき腰痛の原因にもなります。
- 運動不足による筋肉の衰えによる腰痛の悪化
人の身体は動かさない(安静にする)ようにするために進化してきたのではありません。
関節の構造や筋肉の走行などは、身体をスムーズに動かすように作られています。※もちろん姿勢維持のための筋肉もあります。
スムーズに動かすように作られているものを、動かさずにいることも負担になります。
運動不足は筋肉も衰えさせていくので、腰回りを支える筋肉の負担が大きくなり、痛みが発生してきます。
- 血流が悪くなることによる腰痛の悪化
運動不足になれば、当然血流も低下していきます。
血液には酸素や栄養分が含まれているため、疲れた筋肉を元気に回復してくれます。
血流が悪くなれば筋肉の老廃物も流れ去りにくくなるため、働きも弱くなり疲労も溜まりやすくなります。
姿勢を保つ筋肉の働きが悪くなれば、身体は安定しにくくなり腰痛を悪化させます。
- 柔軟性が低下することによる腰痛の悪化
運動不足なると、身体の柔軟性も低下していきます。
柔軟性が無くなってくると筋肉を緊張させます。
緊張した筋肉は腰痛の悪化を招きます。
運動不足による腰痛対策
運動不足のまま、痛み止めを飲んだり湿布を貼ったり、マッサージを受けていても、それらをやめると痛みはぶり返してしまいます。
対症療法という、「その場しのぎ」ですね。
「時間がなくて出来ない」と言われるかもしれませんが、少しの工夫で運動は出来ます。
運動といっても、激しいことをする必要はありません。
反対に、いきなり激しい運動をしても身体に負担をかけ腰痛を悪化させてしまいます。
- お風呂上りのストレッチ
40℃くらいの温めのお風呂に、10分以上入ると身体はとても温まります。
身体を温めた状態で、軽めのストレッチを行ってください。
軽めのストレッチは血流を改善して、筋肉に酸素や栄養を与え腰痛を軽減してくれます。
- ウオーキングをする
遅い時間に帰宅してからのウオーキングは難しいかもしれませんね。
ですので出勤時か帰宅時に歩くのはいかがでしょうか。
電車やバスを使っているなら一駅歩く、エスカレーターやエレベーターは使わず階段を使う、など気を付ければいくらでも歩数を増やすことは出来そうです。
スマートフォンには万歩計がついていると思いますので、チェックをすれば歩数が分かりますのでやる気に繋がりますね。
- 軽い筋トレ
腕立て伏せや腹筋などの、軽い筋トレをするのも良いと思います。
中年太りになったお腹を引き締めると自信がついてきます。
腰痛も軽減して、身体も引き締まるととても嬉しいですね。
最近は筋トレブームで、熱心に打ち込んでいる人もたくさんいます。(やり過ぎも注意ですが…)
まとめ
腰が痛くなるから動かすのが怖いと思い、なるべく安静にしている人はけっこう多いようです。
ただでさえ現代人はデスクワークや車での移動が増えて、身体を動かす機会が少なっています。
痛みが激しい時は無理に動かさなくても大丈夫ですが、軽減してきたら積極的に動くようにしてください。
安静にしているよりも運動をしている方が、早く痛みが取れることも多いですよ。