早いもので今年も残り二か月を切りました。というか、もうすぐ残り1ヶ月です。

年末が近づいてくると忘年会にクリスマス、そして新年を迎えると新年会などお酒を飲む機会が増えてきますね。
今日はアルコールがもたらす身体の変化や、腰痛について勉強していきたいと思います。
- 飲み過ぎによる膵臓への負担
膵臓は胃の後ろにある臓器で、食べ物を消化する膵液(消化酵素)と、血糖値をコントロールするホルモン(インスリン・グルカゴンなど)を分泌しています。2つの役割を持つ臓器です。
膵臓で作られた消化酵素である膵液はタンパク質や糖質、脂質を分解する力を持っています。その消化酵素は膵管を通って十二指腸に分泌されます。
お酒をたくさん飲むと膵管がむくみ、膵液がスムーズに流れなくなります。また膵液の分泌も促進されます。
すると膵臓の中で膵液が溜まってしまい、膵臓自信を消化しようとしてしまいます。
- アルコールの利尿作用
「ビールで水分補給をする!」と言われる方がたまにいますが、アルコールには利尿作用があります。
特にビールは利尿作用が強く、飲んだ分の1.1倍の水分が失われるといわれています。
お酒を飲めば飲むほどトイレの回数が増えて、脱水状態になっていきます。
脱水状態では血流も悪くなり、筋肉の働きにも悪影響を起こします。
腰痛持ちの方が脱水状態になると、腰痛悪化の可能性が高くなります。
- ビールやハイボールなど冷たいアルコールによる冷え
「まずはビールで乾杯!」
キンキンに冷えたビールを一気に流し込んでいませんか?それが一番の楽しみの人もいますね。
外は寒くても、お店の中は暖房でしっかり暖められているので、冷たいビールやハイボールも美味しく感じますね。
夏でもいえることですが、冷たいものは身体を内臓から冷やしていきます。
暖かい部屋で飲むことで感覚が麻痺して、身体の冷えを感じにくくなります。
- 飲んでいる時の姿勢と時間
気の置けない仲間たちとお酒を飲んでいると、気持ちも緩んでつい姿勢も悪くなっちゃいますね。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうもので、「長い時間を同じ姿勢で過ごしていた」なんてこともあるのではないでしょうか?
長時間、同じ姿勢でいることは筋肉に大きな負担を与えます。
楽しい雰囲気とアルコールによって腰の痛みが麻痺していても、次の日には腰が痛くて立ち上がれなくなるなんてこともよく聞きます。
- アルコールが筋肉を破壊する!?
一度に大量の飲酒をすることで、筋肉が破壊されることが知られています。
筋力低下だけではなく、筋線維の破壊も起こっているのです。
アルコール依存症の人は、筋肉の萎縮や衰弱が起こるという報告もあります。
筋肉の成長を促すテストステロンというホルモンの分泌が低下することが、影響しているといわれています。
飲酒がすぐに筋肉の破壊につながるわけではありませんが、節度を持った付き合い方をしなくてはいけませんね。
- お酒を飲む時には気を付けること
膵臓の負担を軽くするために、油っこいものは控えるようにしてください。
そしてたくさんお酒を飲むと脱水も心配になりますね。
お水を飲みながらお酒を飲むと、脱水の予防のほか二日酔いも抑えることができます。
座席を変えたりお手洗いに行くなど、同じ姿勢を長時間しないように気をつけて、ペースを守って楽しんでくださいね。
まとめ
自宅では本数を決めて飲んでいても、楽しい飲み会ではつい飲み過ぎてしまうことも…。
でも同じことを繰り返していると身体に負担が積み重なり、取り返しのつかない状態になることも考えられます。
外で飲む予定がたくさん入っている時はこの時期だけでも、自宅では控えたほうが良いかもしれないですね。