腰痛の原因というと肉体労働やスポーツなどが考えられますね。
でもデスクワークも腰痛の原因になっているのです。
デスクワークで腰痛になる!?

椎間板ヘルニアやギックリ腰などの腰痛は、重いものを持ったり身体を動かし続けるような仕事だったりが原因として考えられます。
しかし肉体的には問題のないようなデスクワークの方にも、腰痛は多く発生しています。
実は座っているだけでも腰には大きな負担がかかっているのです。
座り姿勢は大丈夫ですか?

「あなたは仕事中、良い姿勢で過ごしていますか?」という問いに、自信を持って「はい」と答えられる方は少ないと思います。
はじめのうちは姿勢を気にしていても、しばらくすると崩れてしまう人が大半でしょう。
(もちろん私もよくありませんし、一日中良い姿勢で仕事をしている人をあまり見たことがありません)
姿勢が崩れることで腰に掛かる負担は大きくなってしまいます。
そもそも立っている姿勢(立位)に対して座っている姿勢(座位)は、腰椎の椎間板に1.4倍の負担がかかっています。
更に座位で前かがみになったり、前かがみの状態で物を持ったりすると、椎間板には2~3倍の負担がかかるといわれています。
座っているだけでも腰には負担がかかっているということです。
座っているだけで腰に負担がかかる!?

良い姿勢で座ることはいくつかのメリットがあります。
- 腰に対する負担が軽減される
- 肩こりや頭痛を起こしにくくする
- 内臓の圧迫が軽減され働きが良くなり、呼吸もしやすくする
他にも集中力が上がる、疲れにくい、見た目の美しさなども挙げられます。
しかし良い姿勢を続けていても、長い時間座っていること自体が腰痛を引き起こしていきます。
さらに姿勢が崩れてしまえば、筋肉に掛かる負担が増え腰痛を引き起こしたり強くしたりします。
背骨には生理的湾曲と呼ばれるS字カーブがありますが、姿勢が崩れてくるとそのカーブも崩れてきます。
軽く前湾している腰椎が、姿勢が崩れることでストレート化になります。
これは椎間板ヘルニア発生の危険度が上がる状態です。
逆に姿勢を良くしようと意識しすぎて、反り腰になる人もいます。
これはカーブが強くなった状態で、これも腰痛の一因になります。
またサイズの合っていない机や椅子なども、腰痛になる危険性は高まります。
同じ姿勢を続けることが腰痛の原因になる

良い姿勢でも続けることは身体にとって大きな負担になります。
座位ですと、椅子に当たるお尻の筋肉がずっと圧迫され続けています。
背筋を伸ばした状態をキープするため、腹筋をはじめ背筋を使います。
身体を安定させるため太腿の裏の筋肉(ハムストリングス)も緊張します。
絶えず筋肉の緊張状態が続くため血流の低下が起き、筋疲労の状態になります。
これが一日二日のことであれば、それだけで腰痛につながるとは考えにくいのですが、仕事は毎日するものですから、少しずつ蓄積していくというわけです。
まとめ

椅子に座ることがすぐ腰痛に直結するわけではありません。
良い姿勢、悪い姿勢に関わらず、長時間続けることが腰痛につながります。
15分から30分おきに立ちあがったり伸びをしたり、身体を動かすようにしてください。
可能であれば軽いストレッチなどできると良いですね。