尿路結石は直接生命に関わる病気ではありませんが、尿路結石の一つである尿管結石は3大激痛の一つに数えられるほどの痛みを出します。
体験談を聞くだけでも脂汗が出てくような痛みです。

尿路結石とは
尿路結石は、腎臓から尿道までの尿路に起きる結石の総称です。
上部尿路結石と下部尿路結石があり
上部尿路結石は腎臓結石と尿管結石
下部尿路結石は膀胱結石と尿道結石
に分けられています。
尿管結石は尿路結石の中の一つということですね。
日本人の10人に1人が尿路結石になるといわれており、その95%以上は上部尿路結石です。
男女比では2.4:1と男性が多くなっており、男性では40代、女性では50代以降に多くみられます。
尿路結石の中で、尿管結石が特に激しい痛みを出すといわれています。
尿管結石は「3大激痛」の一つで、「七転八倒の苦しみ」と表現されたりします。
3大激痛は「心筋梗塞・尿管結石・群発頭痛」であったり、「痛風・尿管結石・虫垂炎」といわれることもあります。
尿管結石はとにかく痛みの強い病気として知られています。
結石の原因は?

結石は食生活が原因でできるといわれています。
肉類などの動物性脂肪や動物性たんぱく、塩分や糖分の摂り過ぎなど偏食や食べ過ぎが原因といわれています。また水分の摂取量が少ないことも原因の一つと考えられています。
年齢やストレスも原因といわれますが、これらはどんな病気でもいわれていますね。
結石の種類にはカルシウム結石、尿酸結石、感染結石などがありますが、90%以上がカルシウム結石です。
尿路結石の症状と腰痛

尿路結石の中でも特に、尿管結石が激痛の腰痛を引き起こします。
腎結石の場合、鈍痛程度か無症状のこともあります。
先ほども書いたように尿管結石は「七転八倒の痛み」などといわれるほどの痛みを出します。
腎臓で出来た結石が、細い尿管に移動すると尿管がつまります。
すると膀胱に尿が流れなくなり、結果的に腎盂の内圧が上昇することで激しい痛みを引き起こします。
- 背中(腰)からお腹にかけて片側の激しい痛み
- 冷や汗、吐き気、嘔吐
- おしっこが出ない
- 安静にしていても痛みが引かない
少し動くだけでも激痛のギックリ腰もありますが、上記のような症状がある時は、尿管結石も疑ったほうが良いかもしれませんね。
他にも、血尿やトイレの回数が増える、排尿時痛や残尿感がある時も気を付けたほうが良いようです。
尿路結石の治療と予防

尿路結石の診断は尿検査、レントゲン検査、超音波検査が行われます。
腎臓結石は無症状のことが多く、感染の危険がなく腎臓機能に影響をないと判断された場合は治療を行わないこともあります。
結石の大きさが10㎜以下なら自然に排出されることも期待できるので、水分摂取を促したり薬で早く拝石したりする保存療法になります。
結石のサイズが大きく自然に排出が期待できない場合は、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や内視鏡治療などが行われます。
食生活の見直しをすることで、尿路結石になるリスクは減らせるといわれています。
動物性たんぱく質や動物性脂肪などの過剰摂取をさけて、バランスの良い食生活を心がけます。
1日2リットルの水分摂取も推奨されています。
尿を出すことが予防になります。
肥満を改善して生活習慣を整えることも予防になるといわれています。
尿路結石は半数以上が再発をするそうです。
日頃からの予防がとても大切ですね。
まとめ

尿路結石の一つの尿管結石は、3代激痛といわれるほどの痛みが特徴です。
時々ギックリ腰と間違える人もいますが、安静にしていても激痛がある、冷や汗や吐き気がある、尿が出ないなどの症状がある時は、すぐ病院に行くようにしてください。