腰が痛いと言っても整形外科や我々のような治療院でも、緩和されるものなのかを判断しなくてはいけません。
腰痛には
これらの腰痛にはそれぞれ特徴があります。例えば…
などです。
特徴の無い腰痛は危険!?
ところが上記以外の他に「特徴のない腰痛」もあるのですが、これには非常に注意が必要です。実は内臓疾患やその他の病気から起こる腰痛もあるのです。
それに気付かずにいると腰痛が治らないばかりか、原因となっている病気がどんどん悪くなり最終的には生命の危険にも及ぶ事もあります。
腰痛診療ガイドラインによる
腰痛のred flags(危険信号)
日本整形外科学会が発行する
「腰痛診療ガイドライン2019」には
重篤な脊椎疾患(腫瘍、感染、骨折など)の合併を疑うべきred flags(危険信号)として、
などがあげられています。
過剰な伝え方をしていないでしょうか?
お客さまの中には時々
「なにをしていても痛い」「じっとしていても痛い」「ずっと同じ強い痛みが続いている。」
と訴えられる方もいます。
問診を進めていくことで痛みの原因を探していくわけですが、痛みのあまりこちらの質問に対して冷静に答えることができない場合もあります。
痛みが激しい場合でも、わずかでもその痛みが和らぐ姿勢があったり、時間帯があったりするはずですが、もしそれらが一切なく同じ痛みが続くようであれば、根本的に施術方針を変えていかなければいけません。
腰痛診療ガイドラインにもあるように「時間や活動性に関係のない腰痛」である場合には※運動器とは違う場所に原因がある可能性があります。
(※運動器とは、骨や筋肉、靭帯など身体を動かす器官のことです。この場合、腰回りの筋肉や関節などのことになります。)
運動器の問題であれば整形外科や接骨院、整体院などで対応できますが、それ以外の原因が考えられる場合はやはり専門医に行く必要があります。
よほど的外れな治療や施術をしない限り、何かしらの反応は起こります。(治療や施術を行うことで症状が悪化することもありますが、この場合も運動器の問題が考えられます。)
例えば、尿管結石は三大激痛にあげられるほどの痛みが腰から背中に起こります。
これは結石が尿管に移動したり、腎盂内圧が急上昇することにより起こります。
この場合、安静にしていても姿勢を変えても痛みが軽減されることはありません。
帯状疱疹は全身に起こりますが、腰や脚に起こった場合普通の腰痛と思ってしまうこともあります。
この場合も姿勢や運動に関係なく痛みは起こります。
そして帯状疱疹は基本的に身体の半身に起こります。
まとめ
少し厳しい言い方になりますが、患者様自身も腰痛を客観的に判断しないと医師や施術家を惑わし、結果的にその腰痛が治らなかったり長引いたりします。
など客観的に教えていただけると、より早い痛みの緩和につながります。
痛みが強いと不安になり、「先生にアピールしなくては!」という気持ちも、とてもよく分かります。
しかし早くその痛みから開放されるためには、施術家と患者様がきちんと正しい情報を共有しなくてはいけません。
もし痛みの伝え方に不安がありましたら、お気軽にご相談ください。