肋骨(ろっこつ)
肋骨は左右12本ずつあります。
肋骨の後側は胸椎と関節しており、「肋椎関節(ろくついかんせつ)」と呼ばれています。
前側は「胸骨(きょうこつ)」と関節しており、「胸肋関節(きょうろくかんせつ)」と呼ばれています。
肋骨は上から「第1肋骨(だいいちろっこつ)」「第2肋骨」と呼ばれ、一番下は「第12肋骨」と呼ばれています。
第1肋骨から第7肋骨は「真肋(しんろく)」と呼ばれます。
これらは「肋軟骨(ろくなんこつ)」を介して直接胸骨と関節しています。
第8肋骨~第12肋骨は、「仮肋(かろく)」と呼ばれます。
胸骨とは肋軟骨を介して間接的に関節しています。
しかし第11肋骨、第12肋骨は胸骨とは関節しておらず、別に「浮遊肋(ふゆうろく)」と呼ばれることもあります。
肋骨に付着する代表的な筋肉
肋骨の下には「横隔膜(おうかくまく)」が付いています。これはドーム状になっており、その上側を「胸腔(きょうくう)」、下側を「腹腔(ふくくう)」と呼びます。
肋骨には「肋間筋(ろっかんきん)」と呼ばれる筋肉も付いています。これは息を吸う時に働く筋肉です。
この他にも肋骨には筋肉がたくさん付いていますが、呼吸に関わる筋肉もたくさん付いています。
肋骨に付着している筋肉には、
などがあります。
これらは呼吸や姿勢、肩こりや腰痛にも大きく関わってくる筋肉です。
肋骨は肺、心臓や大血管などを守っています。
そして肋骨は細いため、骨折をしやすい骨としてもよく知られています。
場合によってはくしゃみや咳で折れることもあります。
スポーツではゴルフなど捻り動作が多いスポーツで折れることもあります。当然、転倒や打撲でも起こりますので、肋骨骨折とスポーツは切っても切り離すことが出来ませんね。
しかしその骨折した肋骨が肺などに刺さらない限り、特に治療はすることがありません。「バストバンド」と呼ばれる装具をして安静にするくらいです。
胸骨(きょうこつ)
胸骨は肋骨と前面で関節している骨です。ちょうどネクタイの位置になります。
胸骨は3つに分けることができ、上から「胸骨柄(きょうこつへい)」「胸骨体(きょうこつたい)」「剣状突起(けんじょうとっき)」と呼ばれます。
胸骨柄は胸骨の一番上にあります。
ここは鎖骨と第1肋骨、第2肋骨と関節しています。
胸骨柄と胸骨体の接合部には角度があり、それを「胸骨角(きょうこつかく)」または「ルイ角」と呼びます。
胸骨体は上下に細長い扁平な骨です。
ここには第2~第7までの肋骨と関節しています。
剣状突起は胸骨の一番下にあります。
胸骨には
などの筋肉が付着しています。